いなべ産純米酒 猪名ひめ
本年度もいよいよ、いなべ産のお米、ミルキークイーンで醸した純米酒の販売です。
この清酒は、いなべ市にある 農産物直売店 ふれあいの駅 うりぼうの契約醸造酒ですので、販売はすべて うりぼうさんです。今年もよろしくお願い致します。
昨年12月
とてもデリケートなミルキークイーン米を65%精白
本年1月5日からの仕込みが始まりました。
まずは仕込みの基となる酒母の醸造です。
50時間ほどかけてでした麹に蒸米を加え、そこの酵母を加えます。
酵母は三重県工業研究所で開発されたMK-1です。
この酵母は吟醸香のような華やかな香りはありませんが、清酒を引き立ててくれるような上品で控えめな香りです。
この酵母を開発されました先生もいなべに在住ですがとても気品のある穏やかな先生です。
酒母は造りから12日ほど育成させます。
この間に冷やして酵母の増殖を抑えたり、温め溶解糖化を促進したり、日々ジグザグの温度経過をとります。
酒母が育成されますと本仕込です。ミルキー米の仕込みは麹、掛米とすべてが10キロずつ洗米。
測定した米は時間吸水します。その日の温度によっても違うので事前に試み10キロのお米が13.5キロほどになるよう洗米していきます。水温、品温差で米の割れが生じないよう水温も調整します。
三段仕込み
添・仲・留仕込み それぞれ仕込み温度は異なります。
総米の比率は大まかに、1・2・3
添仕込みの翌日は一日酵母の増殖のため仕込みません。この日を踊りと言います。
通常控え目な踊りにも、ミルキーの踊りは元気がありプチプチと音をたてています。
仕込みから4日目、留仕込みを終え翌日、通常は困難な攪拌が楽に櫂は入ります。
通常の酒米より多少溶けやすい柔らかなミルキー米の特徴のようです。
シュワシュワと炭酸ガスを発し、音をたて発酵が進みます。
仕込みから8日程、最高温度に達します。
この時点でも旨みのバランスを損なわないよう品温13℃までに抑えます。
少々音もにぎやかで、柔かな肌理の細かなもろみです。
人間で言いますと、二十路(ふたそじ)まだ味は出ませんがとても華美はころです。
最高温度を経過しますと日々甘みが辛さに変わります。
酒母仕込みから38日・・・・・・・
ミルキーの旨みを引き立てるため、甘みも気にならない旨みの最盛のころ、
アルコールも上槽できるまでに備わりますと、贅沢にも通常より早めに上槽です。